About "Kutsuya Ikeda" 靴屋池田について
『価値ある一足を見つけ、育てる特別な場所』
をコンセプトにヴィンテージシューズの販売をしています。
靴磨きから靴修理までトータルケアができ、
ご購入いただいた商品をともに育てていけるお店として事業をしております。
…といっても、昔から靴修理をしていたわけでも、
コロナ禍に副業として物販を始めたことが革靴を
扱うきっかけで今の事業をしています。
私自身も日々学んでいる段階ですので、
お客様と一緒に成長していければなと思っています。
小さい頃の夢は「刀鍛冶になる」こと。
工業高校に進学し、機械科に進学。
取れる資格は殆ど取得し、現在は15個以上の資格を持っています。
卒業後、印刷機械製造国内トップの会社に就職し、
つくば工場で2年半マシニングセンタの担当として機械加工業に従事。
リーマンショックにより会社からの希望退職に応じ、退社。福岡に帰省。
福岡市内の町工場に転職。
マシニングセンタ、旋盤を扱い、ミクロン単位(1/1000)の
精度を必要とする精密加工を10年以上担当、
世界シェアNo. 1の紙おむつせん断機の主要部品などを製造していました。
「資源の少ない日本を支えてきたのはモノづくりだ」という
熟練職人さんの熱い言葉を胸に、黙々とものづくりをしていました。
転機は2020年のコロナの大流行。
大手工場が休業するのに合わせ、
下請けも仕事がなくなり休業を余儀なくされ、
休みが増えて、収入が減るという事態に。
コロナ禍一年目は、コロナ明けのことを考え、
仕事効率を上げること、技術力向上を目標に機械加工について猛勉強。
実際に効率化に成功はしたのですが、
給料は上がらないという結末。
そこで副業を始めることを考え、情報収集。
そんな中、革靴販売というYouTubeに出会います。
作業動画を見て、「これは面白そうだ」と感じました。
手入れや修理の様子、そしてビフォーアフターに
こんなにきれいになるのか⁉と驚きとやってみたいという気持ちが高まりました。
そこでまずは資金作りに古着販売を始め、
物販というビジネスを学んだあと、革靴販売を始めました。
自分の手で靴を整え、磨き、販売する—
オンライン販売がメインでしたが、
購入後に「丁寧なケアに感動しました」と感想をいただくことがあります。
顔は見えなくても、自分の丁寧に作業し、
受け取った方に喜んでほしいというこだわりや思いが伝わる——
とてもやりがいのある仕事だなと感じています。
2024年秋から靴磨き・修理も始めています。
修理がうまくいったときの達成感、
それを喜んでもらえたときの嬉しさ、
自分の技術がお客様の笑顔を増やせると思うと
「もっと上手くなりたい」と思える自分がいます。
この仕事を始めて、人と話す機会が増え、
自分は「人の話を聞くのも好きなんだな」と気づきました。
革靴を扱うことで、自分の事業のことを考え、
自分のことも見つめ直し、自分のことが好きにもなりました。
僕にとって革靴との出会いが自分の人生を大きく変えてくれたと思っています。
そんな僕が目指しているのは、
お客様の笑顔を増やすための、靴との出会いの提供、
気に入った靴を、長く、気持ちよく履いてもらうための
靴磨き・修理サービスの提供です。
お客様が笑顔になれば、その周りの方も笑顔になる
親しみがありながら、ちょっと視座が上がるような、
「このお店に来ると、親しい人に何かしてあげたいなと感じる」そんな空間を作りたい。
そのためには、技術を磨き続ける必要があります。
でも、それすら楽しい。革靴と出会いが、
将来やりたいことがない、自分のことが嫌い、そんな自分を好きになれた。
今、人生がどんどん楽しくなってきています。
そして何より——
自分の技術が人の役に立ち、その人の笑顔を生む。
その笑顔が周りに伝わって、もっと笑顔が増える。
そんな“笑顔の発信源”になれるよう「人を笑顔にする」を理念に日々成長していきます。

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古着・ワークスタイル
武骨でタフ。履くほどに味わいが増す、革靴の“育てがい”を楽しみたい人へ。古着スタイルやアメカジに合う、重厚なつくりと無骨な表情の一足をラインナップ。トリッカーズやパラブーツ、リッジウェイソールやブーツ系などを中心に構成。レザーの経年変化や、履きジワすらも魅力と感じる方、ミリタリーな服装がお好きな方にお勧めです。